2015-07-04 詩「郷愁」 詩 何が正しいかは分からないままだったが「何かが違う」という感覚をたよりにやってきた いいえ、いつも何かが≪違っていた(・・・・・)≫のひと針の違和感の痛みに飛び出して生涯をかけ 霧のたちこめる海岸に沿って旅をつづける潮騒が大きく口を開けて波を飲みこむ横で 生まれたところから遠く離れていた予感がしたのどこにあるかは分からない でも 心にいつも映っていた場所