渇きと断章

「ふたしかな私」をとらえて詩のような文にしたい

詩「ふたしかな自己」

自身は木もれ日のようにゆらぐもの
確かにかたち作られた身体と
同じようなものだとばかり思っていたけれど――
私は身体ではない
おだやかな昼の日差しに ようやく目を覚ましたなにか
それは木立のあいだにあらわれたり
伸びる影のなかに ふっと消えていったりする